高齢化が進むにつれ深刻になってくる介護問題。
ある程度の年齢になると他人事ではいられないですよね。
介護施設もいっぱいで政府も自宅介護を後押ししている現状では誰もがその不安と隣り合わせです。
特にお姑さんやお舅さんが要介護になるとやはり嫁に白羽の矢が立つことも多いのが現実です。
ちょっと寂しい現実ですが、介護の押し付け合いが兄弟間で起こってしまう事や、夫婦間でもめ事になってしまう事も。
余計なトラブルを作らないにはどうしたらいいのでしょうか?
義母の介護をしてあげたいけど仕事があるから無理
女性の社会進出も進み、6割以上が共働き世帯とも言われています。
そんな家事に育児に仕事にと、忙しい女性を悩ますもう一つの大きな問題が介護です。
義理の親が先月まで元気だったのに、転倒して骨折。
入院したら要介護。
なんて話ほんとうに良く聞きます。
介護問題はある日突然やってくることも多いです。
ご主人の大事な親なので面倒を見てあげたい気持ちもあるけれど、仕事も忙しい。
まして子育て中とくれば尚の事大忙し。
さらに介護となると状況にもよりますが片手間と言う訳にも行きません。
かといって仕事を辞めてしまうと経済的にも厳しくなります。
でも、義理の親の介護を断ってご主人とトラブルになるのも嫌ですよね。
それが原因で離婚という悲しい結末を迎えてしまう夫婦も増えています。
義母の介護を断ると離婚理由になってしまうの?
法律的には義理の親の面倒を見る義務は嫁にはありません。
あるのは血のつながったご主人とその兄弟になります。
離婚の理由が「嫁が介護しないから」と言う事での離婚はできなさそうです。
でも、義務ではないからやらなくて良いという簡単なものでもありません。
自分の大事な人の面倒を見て欲しいというご主人の気持ちを無にしてしまうと、たとえ離婚とはならなくても大きな溝が出来てしまう事になりかねません。
特に急に介護が必になってしまった場合にはご主人も混乱していたり、ショックが強かったりしていつもよりも不安定な精神状態になっている事も考えられます。
だからと言って安請け合いも出来ません。
度合いにもよりますが、介護は相当の体力が要りますし、精神的にも追いつめられることが多いです。
旦那さんとよく話し合うことが必要です。
義母の介護をやんわりと断るいい方法はない?
断る、断らないの前にまずは旦那さんの話を良く聞いてあげましょう。
どうしてあげたいのか、義理の親はどうして欲しいと思っているのか?
出来るだけ具体的に聞いてあげるといいですね。
そのうえで、今、どの程度の介護が必要なのかを知っておきましょう。
病院に入院中でしたら、ケアマネージャーさんがいるところも多いです。
ケアマネージャーさんに入ってもらってどの程度介護が必要なのか、第三者の意見を交えて聞いておきましょう。
これは、旦那さんと揃って、もし旦那さんの兄弟などがいる場合はその兄弟にもできるだけ参加してもらうこと。
男の人は特に自分の親が弱ったのを認めたくないようで、現状を伝えても「そんな大袈裟な。家に帰ってくると元気になるよ」くらいの軽い気持ちでいることも多いです。
本当に信じられませんが、そんな風に思ってしまうみたいです。
そんな時、嫁がお医者さんの見立てや、ケアマネージャーさんの話を伝えても、素直に聞き入れられる訳がありません。(ケアワーカーさんの話もなかなか受け入れられない人も多いです)
義理の親の状態をどうしても理解できない場合は実際の介助の現場を見学に行くのも一つの手です。
ご飯の時間に面会に行ってみてどのくらい自分でできるのかなどをきちんとご主人にも見てもらう事が大切です。
場合によっては、トイレの介助やおむつ替えも必要になります。
見学するのは義両親の尊厳を傷つけるようで気がひけますが、介助スタッフと本人の許可が得られれば、ご主人にも見学、体験させてもらう事をお勧めします。
百聞は一見に如かずです。
冷静に判断できるようになることも多いです。
友人の義理のお母さんが入院した時に、ご主人が「連れて帰ってくる」と言って聞かなかったそうですが、トイレの介助をご主人にしてもらったところ、断念してくれたという話も聞きました。
そのうえで、自分は何が出来る。
あなたは何が出来る?
という具体的な話に入ることが大切です。
今は介護は、嫁一人が背負わなければいけないものではないと思います。
具体的に経済的な問題も生じてきます。
仕事を辞めて介護をした方が経済的なのか、仕事を辞めずにデイサービスを使って上手く回していけるのか、施設に入ってもらっても収入でカバーできるのかなどです。
いろいろなパターンがあるので、どの形にするのがいいのかよく考えたうえで分担できる形を探してみましょう。
義母の介護を断ると離婚理由になる?仕事が多忙でとても無理!-さいごに
介護というと男の人は何だかあせってしまって「お前がみてくれ」なんて言ってスッキリ終わらせてしまいたがりますが、そこで思わずOKを出してはいけません。
Yes or Noを突きつけられるとこちらもどちらかで答えないといけないように思ってしまいがちですが、そもそも二択で解決する問題ではないですよね。
そこは、旦那さんにも理解してもらって、丸投げではなく、一緒に取り組んでもらうことが大事です。
大事なご両親だからこそ、男の人にもきちんと向き合ってもらいましょう。
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