蜜入りリンゴ=甘いとよく言われますよね。
でも蜜部分を食べてみたら甘くなかったなんて経験ありません?
一体正体は何なんでしょう?
果たして本当に蜜入りリンゴは甘いのかどうか調べてみました。
リンゴの蜜は甘くない?!
うちには毎年リンゴの季節になると、田舎からひと箱どっさりリンゴが届きます。
蜜入りの甘くてシャキシャキ食感のリンゴがたっくさん。
蜜入りリンゴ=甘いの方程式が揺るぎない事実ですよねー。
でも、実はその“蜜”部分は甘くないって知ってました?
「小さいころに蜜入りリンゴは美味しいんよー」と教え込まれ、蜜なんだから甘いハズと信じ込まされてきたアタシたち・・・(笑)
パカッとリンゴ割った瞬間に、お目見えするゴールデンカラーに輝く蜜!!
きっとこれはハチミツのように甘いに違いない!!
ものすんごい期待を寄せて蜜部分を食べてみた、蜜入りリンゴに初めて出会ったあの頃。
期待とは裏腹に、「ん?・・・甘いんかな・・・???」みたいな程度の感想。
いや、リンゴ自体はシャキシャキ甘くて美味しいんよ?
でも蜜なんだからさ、もっとさ、蜜部分がジュワッとだか、とろっとして甘―い!ってなるもんやないの?
蜜入りになんだか騙された気分。
もしくはこの蜜入りリンゴは大人だけにわかる味なんやろか?なんてまで思ってみたり(笑)
でもね、後からになってみると、その当時の小さかったアタシの感想は間違っていたわけではなく。
リンゴの蜜って甘くないという衝撃事実を知りましたΣ(・ω・ノ)ノ!
リンゴの蜜の正体
蜜部分の正体ってソルビトールという糖質アルコールの一種。
(よく甘味料や保存料の添加物としても使われてるので、食品成分表をみるとよくみかける名前かも?)
ソルビトールの甘さ自体はの砂糖の半分程度。
そりゃ、それを食べても甘くないはずやん!
蜜だなんてウソつきっ(-“-)
なんで蜜入りリンゴ=甘いになってんのさっ!
このソルビトールっていうのはリンゴの葉っぱが光合成したときに作られる物質で、実が成長するときにどんどん運ばれていくものなんですね。
そこで、リンゴの実に運ばれたソルビトールが果糖やショ糖変化して、リンゴのあの甘さになるんです!
でも、リンゴが完熟しきると、ソルビトールは糖分に変わらなくなります。
行き場に困ったソルビトールがそのままの状態で残ってしまうのが“蜜”となっていたんです!
要は、蜜入りは“完熟”の証だったんですよ!
しっかり木についたまま完熟したリンゴは、極限まで甘くなった美味しいリンゴ。
“蜜入りリンゴ=甘い”は正しかったんですね。
ただ蜜そのものは甘いわけではないということで。
蜜って言われたら、そりゃ蜜は甘いでしょうよという考えが浅はかだったのねー。
蜜入りリンゴの蜜が消える?!
事件です!
あんなに蜜入りリンゴがたくさんあったのに、なくなっちゃいました!
どれを切っても蜜がないんです!
さては誰かがすり替えたな・・・みたいなことはどうでもいいですね。
はい、すみません。
うちでも、ひと箱届いたリンゴの最後の方は蜜がなくなっていました。
あれー?最初の方はあんなに蜜だっぷりだったのに。
当たりはずれかな?と思いつつ、底の方のリンゴはほぼ蜜がない。
当たりはずれにしては最後の方ばっかり蜜がないってのもねぇ。
と、不思議だったんよねー。
で、結論から言うと、これは当たりはずれじゃなく、蜜が“消えた”んです。
蜜は収穫されてからしばらく置いておかれると、どんどん果肉部分に吸収されちゃって見えなくなっちゃうことが多いんです。
なので、“蜜入りリンゴ”を謳っているものを買って、家で食べてみたら蜜がない・・・だまされた・・・だか、ハズレを引いた・・・のではないのです!
蜜が入っていたけど、消えちゃったが正しいですね。
いや、本当に蜜入りじゃないものを蜜入りと呼んでる粗悪品だったら知らんけど・・・
まぁ、もう蜜が消えちゃっていたら、完熟だったかどうかもわかりませんが、美味しければそれでいいじゃないかってことですね(笑)
リンゴの蜜は甘くない?蜜入りが消えることも?正体はいったい何?-さいごに
ちなみに蜜って入りやすい品種もある一方、まったく入らない品種もあります。
前者は「フジ」、後者は「王林」とかが代表ですね。
蜜入りは完熟で美味しいですが、変色しやすく、傷みやすいという特徴も。
美味しそうなリンゴが手に入ったら、すぐに消費しちゃうのが一番です!
大量にリンゴをいただいて、消費しきれない場合は、コンポートなんかはいかがです?
真空調理で簡単に仕上がりますよ♪
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